庭田総合事務所グループは『数十年来のお客様(※1)とその御紹介のお客様の御相談をお受けしております』と標榜しております。
なぜなら、これ以上事務所を大きくしないで 、従来からのお客様の仕事を丁寧に行い、さらに、その方々からのご紹介のお客様の仕事をさせていただこうとすると、京都の『一見さんお断り経営』ではありませんが、このようなシステムになってしまうのです。
考えてもみてください。
最高度のプライバシーである財産問題や相続問題の相談をするのに、誰か専門家の一人くらい知らない方がおかしいと考えます。
これは当事務所60年超の経験から申し上げることであります。
もし、専門家を知らないのであれば、誰か信頼のおける友達に聞けば良いわけですし、最悪、友達がいないという場合でも、身近な銀行や農協に聞くとか、普段から顔なじみの野菜屋さんでも魚屋さんでも聞けば良いわけです。
そのような知恵の湧かない方が飛び込みで来られても、話がかみ合わず上手く行かない場合があります。
ましてや、開口一番『いくらでやってくれるの』という方はご勘弁願いたいと思います。
このような経営方針でおりますと、時に『敷居が高い』とか『紹介がないとダメなんでしょう』という話が聞こえてまいります。
しかし、当グループは敷居が高いとか偉そうにしているわけではございません。
わたくし庭田を知ってくださっている方々には微塵の誤解も生じません。
それに、『敷居が高い』とか『紹介がないとダメなんでしょう』と、わざわざ言われる方は、当事務所には来られないと思います。
もちろん例外的に相性が良い場合もありますので『飛び込みで来るな』というわけではありません。
来られたら丁寧に対応いたします。
以上、繰り返しになりますが、当事務所60年超の経験から申し上げていることであります。
ご寛恕くださいますようお願い申し上げます。
※1 お客様の定義について
2017/9/15追記
上記記載の通りのポリシーにて長年経営してまいりましたが、最近、次のような書籍を見つけました。
公認会計士・税理士さんが書かれた本で、経営関係ではかなり売れたようです。
----------ここから。
『一見さんお断り』の勝ち残り経営 ~京都花街お茶屋を350年繁栄させてきた手法に学ぶ~
単行本(ソフトカバー) 橋秀彰 (著) 出版社: ぱる出版 (2017/4/3)
内容紹介
四半世紀にわたって公認会計士・税理士として関与してきた企業を見てみると、
長期にわたって好調な業績を維持している企業にはいくつかの共通点があります。
そのうちの強力な一要因として、『一見さんお断り』のような
個別受注生産的な『考え方』、『経営方針』が健全かつ明確であること。
そしてそれが企業の構成員一人一人の行動原理として機能し、
目先の業績の浮沈に浮足立って考え方を変えることなく
徹底しているということが挙げられます。(まえがきより)
【一見さんお断り経営の真髄】
『顧客満足』を突き詰めると、『一見さんお断り』に行き当たる。
◎完全なオーダーメイドの個別受注生産での対応が可能。
◎リピート客が上質な新規顧客のみを紹介するシステム。
◎薄利多売・価格競争・広告宣伝とは無縁の永続経営。
◎安心と信用が経営を強くする。
◎顧客のニーズを叶える個別受注生産。
◎徹底的な顧客満足。
◎価格競争への柔軟な対応力。
◎売込み営業、カタログ、料金表、ショップカード要らず。
◎馴染み客、一見さんの二つのラインの明確な分離。
出版社からのコメント
『一見さんお断り』は、京都花街の悪口として真っ先に出てくるほど有名です。
お茶屋側からも売上や利益の拡大という観点からは完全にマイナスとなるルールです。
しかし不思議なことに、そんなネガティブイメージを振り撒くようなルールを頑なに守り続けていても350年間もの永きにわたり存続し、しかも近年経済規模が拡大しているのが京都花街のお茶屋です。
実は、『一見さんお断り』には驚くべき繁栄の法則が隠されているのです。
---------------ここまで。
まさに我が意を得たりの思いでした。
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