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Niwata Collection

天文台プロジェクト

はじめに

手作りで、小さな天文台を作ろうと思います。
分かりやすくするために『天文台プロジェクト』とします。
しかし実態は、ささやかな『望遠鏡保管庫』くらいのものです。
以下、経緯や進行状況などをご報告します。

目的

小型の天体望遠鏡とはいえ、自宅に置いてあると場所を取って邪魔な上に、歳を取ると重い望遠鏡を庭に出すだけでも難儀で、稼働率が低下していました。
幸い研究所の駐車場に余裕があるので、そこに常時組み立てた状態で置いておければ使用頻度が上がるのではないかと考えました。

もう一つ、大きな声では言えませんが不純な理由があります。
それは、時々駐車場で何かしていると、お母さんと一緒に道路を通る幼稚園生が、『おじちゃん、何してるの』と聞くのです。
そこから、若くてきれいなお母さんたちと打ち解けたりしてお友達が増えるのです。
楽しみです。

機材

以前は新品で購入した少し高級な望遠鏡も所有していたのですが、両親の介護や自身の病気などがあり、残念ながら、一度も星を見ることなく手放してしまいました。
両親とも亡くなり、自分の体も万全となりましたので、天体趣味再開というわけです。

そこで考えました。
天体望遠鏡もお金さえ出せば、いくらでも大きく高級な機械が手に入ります。
金額も機能も、私が子供の頃とは段違いに安く良くなりました。
私も齢60をとうに越え、買えなくもないのですが、あまり大きな望遠鏡は持て余してしまいます。

そこで今回は、適当なものを中古で購入して、好きな日曜大工の腕を発揮して、楽しくレストアしてみようと思いました。
今の時代、中古機材はネットオークションを使えば、いくらでも手に入れることができます。
また不足部品によっては、専門メーカーから新品を手に入れればすむことです。

各望遠鏡の製作、再生作業は後ほど書くことにして、まず手持ちの機材を紹介しましょう。
私の研究所で楽しむ分には、これで十分です。
専門的に言うなら、さらに30センチ反射か、15センチのアポクロマート屈折があれば完璧でしょう。
しかし、後ほど書きますように、環境的条件から大口径望遠鏡は性能を生かしきれず適当ではありませんので、現有機で止めておきます。

現在持っているのは次のとおりです。
1号機(自作特殊短焦点反射鏡筒)。2号機(MEAD ETX70-AT)。3号機(80ミリ屈折赤道儀)。4号機(120ミリ短焦点屈折赤道儀)。5号機(130ミリ反射赤道儀)。詳しくは別項に書きます。

環境

天文台と聞けば普通、静かな山の中にあると想像します。
専門家に限らずアマチュアでも、私設天文台を持っている人も存在します。
しかし大部分のアマチュアは、自宅から星を観察するか、どこか野原に出かけるかしかないわけです。
何しろ夜活動する趣味ですので、私の場合、体のこととか安全面を考えて、研究所の駐車場に作ることにしました。

さて、私の研究所の環境ですが、天文台としては、はっきり言って最悪です。
道路向かいに街灯があり、天体観測には不利な条件です。
夜空が明るいと暗い星は見えませんし、口径の大きな望遠鏡は光を拾って不適当なのです。
天文愛好家はこれを『光害』と呼んでいます。

周辺の環境は個人では変えられませんので、ここでできることをやろうと思います。
月の写真撮影とか、惑星や大きな星雲星団の眼視などは楽しめると思います。

動機

さて、次に天文台を作ろうと思った動機について書いておきます。
人からも良く聞かれるのですが、動機は二つあります。
子供の頃から星を見るのが大好きで、天文台を持つのが夢であったこと。
もう一つは、大人でも星や花を見て、人生を考える象徴として作りたい。
形として見せなければ、口で言うばかりでは、なかなか理解してもらえない。
この二つの理由・動機によります。
動機1
子供の頃、小学校6年でした。当時の谷山小学校の図書館で、宇宙に関する本を片っ端から読んで、天体観測に非常に興味を持ちました。私の履歴書とでも言うべき個人的興味の歴史を書こうと思います。
私的経験談が続きますがご辛抱ください。
と、ここまで書いて、 急遽、もう一つの動機を先に書くことにしました。
現在、2014年10月28日火曜日の夜です。
もう一つの理由、『大人でも星や花を見て、人生を考える象徴として作りたい。
形として見せなければ、口で言うばかりでは、なかなか理解してもらえない』について先に書きます。

続・動機

なぜなら、私の本業である財産問題、相続問題に関するご相談を日々受けていて、最近特に感ずるところがあるからです。
それは、来年から相続税が上がるので、セミナーや相談会が大流行です。
毎日、毎日、テレビやラジオで宣伝したり、新聞にチラシが折り込まれておりますね。
そのような最近の社会情勢を見ていて思うのは、申し訳ないのですが、順番が違うのではないかということです。
つまり、相続税対策というのは相続対策の中の一つであり相続対策は日常生活の中のまた一部であります。
『相続対策の基本』にも書きましたが、私が思うに、必要なものは『人生哲学』です。
私が研究所に森を作り、天文台を作るのは、私の長年のお客様に分かってもらおうというわけではありません。
当事務所のお客様は、私の考えがお分かりになっている方々ですので、まことにありがたく、毎日充実した仕事をさせていただいております。

寧ろ、お金をかけて広告宣伝して、相続業務を受託したいと考える、いわゆる同業の方々に分かってもらいたいのです。
私のところには資格試験に合格した若い司法書士、行政書士、社会保険労務士の方が時々相談に来られます。
皆さん同様に言われるのは、セミナーや無料相談会を開催しても仕事に結びつかない。どうしたら良いでしょうかという相談が多いです。
その時私が言うのが、松下電器産業(現パナソニック)の創業者で、松下政経塾をつくった松下幸之助氏の言葉です。
『人の言葉が耳に入らないと、自分一人の知恵だけで経営を行ってしまう。素直な心になれば、物事の実相が見える』。
松下氏が説いた経営者の心構えですが、資格取得者の事務所経営だけではなく、『人生経営』に応用できると思います。
もちろん、私も私の事務所スタッフも、この心構えを忘れることなく精進しなければと思っております。

さてさて順番が、急遽逆になってしまいましたが、本来の動機を書きましょう。
最初に少し触れましたが、子供の頃から天文に興味がありました。
いつかは天文台を持ちたいと思っておりました。
私の天文趣味の歴史を、履歴書ふうに書いてみます。

■天文台への途

 以下記事編集中