1958年(昭和33年) NIPPON KOSOKKI(日本光測機?)製のタロンVRです。 シャッター速度500分の1秒まで、レンズはTARONAR45ミリ、 F2が付いています。
これと言って特徴のないカメラです。 巻き上げレバー上の、ASA数字環の色彩と、カウンター窓に「ちょっと凝ってみました」と言うところでしょうか。
全くオーソドックスな、レンジファインダー・カメラそのものという雰囲気です。 VRのマークだけが金色に輝いています。 唯一の自己主張なのでしょう。
このカメラは古道具屋で見つけました。それまでタロンというカメラは知りませんでした。 朝日ソノラマ発行の「国産カメラ図鑑」を見ると、タロン製カメラは多数の機種があります。 中にはユニークなデザインもあり、当時は活発に製品の発表をしていた感じです。 1963年の最終機を発表した後、歴史のかなたに消えて行ったのでしょう。